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朝日新聞(8月8日付)に尾木直樹のコメント掲載

投稿日:2010年8月17日 カテゴリ:コメント

心病む先生復帰訓練

精神疾患を理由に病気休職する教師が増え続けている。文科省の2008年度の全国まとめでは5400人を数え、10年前の3.15倍に。大半の教師がしばらく休んだ後に学校に戻るが、その後休むケースが少なくない。こうした問題を解決するために重要とされるのが、復帰前に徐々に心身を慣らしていく学校での訓練だ。都教委は5月末、「リワークプラザ東京」という新しい機関を設置し、外部に委託していた学校での復帰訓練を直接担当することにした。リワークプラザが行う学校訓練の課程は3カ月で、3段階に分けて進める。最終段階では合議で復職を判定する。

【尾木直樹のコメント】

孤立が背景 同僚もサポートを
私が中学の教員をしていた80年代は、校内暴力で大変な時代だったが、精神を病む人は今ほど多くなかった。先生がみんなで団結して非行少年たちと向き合っていたからだと思う。苦労をともにする同僚がいたから、忙しく働いていることが、時には楽しいとさえ思えた。
だが、今の学校では、先生たちが十分にコミュニケーションをとれず、バラバラになっている。そうなった理由は、校長らの視線や寛容さを失った保護者、1人1台配備されたパソコンを使った作業の増加など色々ある。孤立して仕事をする先生は、忙しくても充実感は小さく、徒労感しか残らないのだ。
リワークプラザ東京の仕組み自体は、よくできていると思う。だが、こうした取り組みは、あくまで対症療法的なものだ。休職している先生は氷山の一角で、悩み苦しんでいる先生はその何十倍もいるにちがいない。精神を病む先生の増加は、個人の問題では済まない。各教育委員会は、教員全員を対象に無記名アンケートを行うなり、第三者機関で検証するなりして、科学的・包括的な対応に乗り出すべき時期に来ている。
復職した先生を迎える同僚の先生たちにも一考を求めたい。自分の仕事をこなすので精いっぱいなところに休んだ先生の仕事が割り振られて、複雑な心境なのは理解できる。だが、将来は自分もそうなるかもしれない、ととらえてサポートしてほしい。それと同時に、仲間が休職するような職場環境の問題点について、あきらめたり処分を恐れたりしないで、もっと社会に告発してもらいたいと思う。

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160318-0737

尾木ママ

誕生日:
1947年1月3日
血液型:
A型
出身地:
滋賀県
現在の住まい:
東京
職業:
教育評論家、法政大学特任教授
臨床教育研究所「虹」所長
出演番組:
NHK教育(Eテレ)「ウワサの保護者会」
(土曜21:30~21:54放送 ※MC)

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