書籍情報

北海道新聞(5月19日付)に尾木直樹のコメント記事掲載

投稿日:2009年5月21日 カテゴリ:コメント

道立高の集団いじめ「ここまでひどいとは」 生徒衝撃

管内の道立高校2年生男子9人による集団いじめ問題(スタッフ注:北海道十勝地方の道立高校で08年8月から約半年間、当時1年生の男子生徒9人が同級生の男子生徒1人にいじめを繰り返し、2人が下半身を裸にした様子をカメラ付き携帯電話で撮影してインターネットのブログ上に公開していた問題)で、18日午前の緊急全校集会で初めて学校側から説明を受けた同校の生徒は「自分の学校で起きるなんて」(3年生女子)と衝撃を受ける一方、「いじめを見た生徒が先生に相談していれば」(3年生男子)など、自分たちを見つめ直す声も出ている。
集会で校長は、いじめを今年4月まで察知できなかったことについて「生徒との信頼関係が不十分だった」と謝罪。今後は教育相談や面談を増やし、生徒とのつながりを深める考えを示した。

【尾木直樹のコメント】
生徒の自治能力高めて

いじめを学校側が半年以上も察知できなかった理由は、学校が謙虚に反省する「生徒との信頼関係の不十分さ」ではない。今回の高校のように、生徒が互いに小さい時から知り合いだと、全体が一つの集団、仲間となり、教師への報告をためらってしまう。いわゆる「同調圧力」がかかった状態だ。
匿名性が高い大都市の大規模校ならば、生徒の誰かが教師に伝えただろうが、地方の学校は、誰が先生に言ったかも分かってしまうという恐怖がある。
最近はいじめの舞台が中学から高校へ移っている。大半は携帯電話を使った、メールやインターネットでの誹謗中傷。腕力や人間関係での優位性を必要とせず、親指だけでいじめができてしまう。中学までいじめ被害を受けた生徒が、高校で加害者に回る例も多い。
小学校と異なり、高校生の行動を教師が把握することは困難。再発防止には、生徒の「自治・自浄能力」を高めるしかない。学校は、生徒会活動などが活発になるよう後押しすることが重要だ。

2009/5/21 Thu.

投稿日:2009年5月21日 カテゴリ:虹の小噺

日差しを浴びると汗ばんでしまいますが、風が強めなので室内にいる分にはさわやかな1日です。
本日尾木は、スタッフや大学のゼミ生、院生と共にフィールドワークに出向いております。

関西で猛威をふるっていた新型インフルエンザが、とうとう関東にも上陸(?)しました。感染した方々が一刻も早く回復されるよう願ってやみません。40度を超える熱だなんて、想像を絶するほど苦しかったことでしょう。
今回、感染した高校生が通う学校の校長が会見で涙を見せる場面があり、学校の管理者として相当のご苦労があるのだなぁと感じました。インフルエンザに関わらず、病気になる可能性は誰にでもあり、誰のせいでもありません。報道を見ていると、この時期にニューヨークへ行ったことを責める向きもあるようですが、模擬国連という重要な行事の日本代表として選抜され、以前から丁寧に準備を重ねていた生徒のことを思えば、今回の判断は教育者として責められるようなものではない、とスタッフは思います。

さてさて、このように世間を騒然とさせている新型インフルエンザ。関西では休校措置がとられているところもありますが、今後学校ではどのように対応していけばよいのでしょうか。そのあたりも含め、今晩尾木がラジオに電話生出演いたします。
20:20頃~の予定で、J-WAVEの「JAM THE WORLD」に出演いたします。どうぞご視聴ください。

また、5月19日付の北海道新聞に尾木のコメントが掲載されました。書き物箱中の「コメント」コーナーにアップしておりますので、こちらもどうぞご覧ください。(N)

読売新聞(5月15日付・茨城版)に尾木直樹のコメント記事掲載

投稿日:2009年5月19日 カテゴリ:コメント

土浦殺傷公判:不干渉 無関心な家族

JR常磐線荒川沖駅などで9人が殺傷された通り魔事件で、殺人などの罪に問われた金川真大(かながわまさひろ)被告(25)の第2回公判が14日、水戸地裁であった。母(49)や本人の供述調書から、バラバラだった家族関係や死刑願望を持つきっかけとなった哲学書の存在があらためて浮き彫りとなった。弁護側は事件の背景に、冷め切った家族関係が影響していると指摘した。
供述調書で、母は育児に無関心だった夫への思いをぶつけていた。母は子育て講座にも参加したりして、4人の子どもを精いっぱい育てたというが、金川被告が引きこもり状態になり、アルバイトを転々としたりしても「それなりに思うところがあると思い、なぜ辞めたかも聞かず、仕事には触れなかった」。
母と筆談で“会話”していたという上の妹(23)は、「家族が本音を隠し、何を考えているかが分からない」と感じていたという。
下の妹(21)は「きょうだいに会いたくないので、大学進学で実家を離れてから一度も帰っていない。兄がなぜ事件を起こしたか興味がないし、迷惑をかけられたと思う」。弟(18)は「事件を起こして家から兄がいなくなっても何とも思わない」と突き放した。弁護人は「私見だが、金川被告は家族以外に世界がないから、90%家庭環境(の影響)だと思う」と述べた。

【尾木直樹のコメント】

自主性を大事にするのは間違いではないが、この家庭は極端に自主性を重んじすぎている。親にはしかる意味を子に理解させる力量が必要になるが、力量がなく、親の生き方も孤立していて、助言や忠告を受ける機会がなかったのではないか。

2009/5/19 Tue.

投稿日:2009年5月19日 カテゴリ:虹の小噺

昨日の暑さは少しやわらぎ、本日は比較的過ごしやすい日になったようです。尾木もスタッフとともに「虹」にて原稿執筆や明日の大学の講義準備などに着々と取り組んでおります。

ところで、おかげさまで尾木は例年、年に何冊もの単行本の刊行を続けています。「虹」所内のミーティングや出版社の担当者との打ち合わせをくり返し、いざ執筆スタート。そして何度とくり返される編集、校正作業…。1冊の本が仕上がるまでには、大変な労力と知力を要します。現在、今秋刊行予定の書籍の執筆を進めています。講演やメディア出演等々の業務の合間を縫って、尾木・スタッフ○人○脚で、次々と現れる「ハードル」を一つひとつ飛び越えている真っ最中です。みなさまに「読んでよかった」と思っていただける本になるよう、鋭意進行中ですので、乞うご期待くださいませ…。(ちや)

第3回:「国内修学旅行中止」の背景

投稿日:2009年5月18日 カテゴリ:教育insight

■はじめに

 徳島県教育委員会は、新型インフルエンザ感染が国内で初めて確認されたことを受けて、海外だけでなく国内を含めたすべての修学旅行について「中止」を含めて再検討するよう文書で各県立学校と市町村教委に通知を出した。それを「受けた」形で、各学校は相次いで修学旅行の「中止」を決定。ある校長は「教委の通知を受け、生徒の安全を第一に考えた―」と話している。

 ここからは、ある意味で「日本の教育問題」の縮図のようなものが見えてくる。

 関係者を非難したり、気楽に評論だけする姿勢ではなく、皆さんとともに問題を整理しながら考えたい。

■「通知」行政と機械的対応の現場?

 最大の問題点は、いかに危機管理の課題とはいえ、本来、法的にも行政命令を下す権限のない「県教委」が「市町村教委」に対して、一方的な「通知」を出したことである。「アドバイス」程度なら理解できるものの、なぜ「通知」なのか―。

 県教委は、「学校における新型インフルエンザへの対応」の中で、「修学旅行等の校外行事について、新型インフルエンザの発生状況等を踏まえた上で、中止を含め再検討する」などと、あまりにも硬直な表現をとっている。
 「条件」や「期限」付きの柔軟な指針を示すのならわかるが、これでは市町村教委や校長は、段階的な対応を慎重に工夫しながら検討する余地がほとんどないに等しいではないか。

■機械的対応

 現に、徳島市内では全31小学校が5月に予定していた6年生の大阪・京都・奈良などへの修学旅行を中止。また、県内の全公立小中学校約300校の内、少なくとも174校が国内旅行の中止・延期を決めている(「読売新聞」2009年5月14日付 徳島版)。

 修学旅行ばかりではない。徳島県内の2つの市教委は5月11日、県外への遠足についても延期か目的地変更を小中学校に要請した。ある町では、四国外への遠足の自粛を求め、ある小学校では隣の香川県や淡路島への遠足までも県内に変える調整に入っているという(「徳島新聞」2009年5月13日付)。

 もちろん、教委やとくに現場の校長は「そこまでしなくても―」「せっかく子どもたちが早くから準備してきたのに―」という無念な思いでいっぱいであっただろう。

 しかし、一部の自治体を除いて、あまりに一方的、機械的、越権的な教育行政と学校現場の主体性のなさを露呈してしまった。

 結局は「右へならえ」の「責任逃れ」と言われても仕方がないだろう。

■“過剰反応”の「パニック教育」にしないために

 徳島県教委は、このままでは“過剰反応”と批判されても弁解のしようがないのではないか。ある意味で「パニック教育」になってしまった危険さえある。

 すでに「インフルエンザという言葉も聞きたくない」という子どももいると聞く(現地記者より)。
  これまで修学旅行に向けてがんばって準備したり、期待をふくらませてきた子どもたちにとっては、その「喪失感」は大きいだろう。トラウマとなってずっと心に傷を残しかねない。

 そうしないためには、今からでも丁寧な事後の「ケア」が必要であろう。今度こそ子どもたちの声を丁寧に聞きとり、保護者のサポートももらいながらじっくり腰を据えた対応と実践をすべきである。修学旅行に行けなくなったから「普通の授業をして終わり」、では済まされまい。

■見え隠れする教育界の「右へならえ」と「責任逃れ」体質

 現地では、「自分の学校だけ実施するわけにもいかず―」と悩んだ校長もいたという。そこには、市内で「連合」して修学旅行を実施するという「特殊」な事情もあったようだ。他県でも多いとはいえ、実はそのようなこれまでの「実施方式」そのものが、業者との癒着を生んだり、カルテルの疑念を生じさせるなど、今日では大問題になっているシステムなのである。

 今回のことは、「過剰反応」「責任逃れ」「上意下達」「拙速」「パニック教育」、あるいは「他地域への偏見や差別を生む」「観光地の人々への経済的打撃などへあまりに無配慮」―などさまざまな問題を提起した。

 しかしこれらは、現在の日本の教育が抱えるさまざまな問題に共通しているように思われる。

■自主的、創造的な学校づくりめざして

 徳島県内のある町の6小学校と中学校では「危機的状況ではない」として、予定通り5、6月に修学旅行を行うという。他にも保護者の意見を尊重して実施を決めている町もある。
 
 中止にしろ、延期にしろ、実施にしろ、このような場合、現場が決断するには大変な労力と勇気を要する。しかし、もともと教育とは手間のかかる仕事なのである。そこを避け労を惜しんでは、実るものも実らないのではないか。

数は少なくても主体性のある町や学校に学び、勇気をもらいながら、子どもたちが生き生きと学べる学校行事と「安全・安心」の教育を統一した学校づくりを地域や保護者、子どもたちとともに模索したいものである。

2009/5/18 Mon.

投稿日:2009年5月18日 カテゴリ:虹の小噺

週明けは気持ちの良いお天気。若干暑さが気にはなりますが。

先週金曜日は尾木の講演会に同行してまいりました。

乗り換え等も順調に済み、出番を待つ間、尾木は念入りに講演の準備をしております(写真1)。

(写真1)

(写真1)

そしていざ講演。

会場はほぼ満席。参加者の皆様の熱気で温度が高めです。

今回のテーマは「モンスターペアレント問題」。尾木は、実際にあったモンスターペアレントの事例などをふんだんに盛り込みながら講演をしました(写真2)。

(写真2)

(写真2)

「モンスターペアレント」と呼ばれる方々は、確かに一見すると理不尽な要求や苦情を突きつけてきます。しかし、その要求・苦情をそのまま受け止めて敵対するのではなく、そこに至る背景や心理に思いを寄せ、学校内で協力し合いながら解決へ導くことが重要であり、そのためには学校内でお互いに支援することが必要であると締めくくりました。

さて、モンスターペアレントについて、その背景や解決への展望などを述べたのが、尾木の著書『バカ親って言うな!~モンスターペアレントの謎』(角川Oneテーマ21)です。また、この著書に多く使用したアンケート調査のデータは、臨床教育研究所「虹」発行のレインボーリポートVol.12「『モンスターペアレント』の実態とその背景」です。著書は「書籍のご案内」に、レインボーリポートは「『虹』のご案内」にて情報を載せております。この機会にぜひご覧ください。

今週も大学や原稿執筆など予定が立て込んでおりますが、気を引き締めてまいりたいと思います。(N)

2009/5/15 Fri.

投稿日:2009年5月15日 カテゴリ:虹の小噺

あっというまに今週も金曜日です。暑かったり涼しかったりで体調を崩している方も多いのではないでしょうか。今日尾木は、スタッフとともに埼玉方面へ講演に出かけています。

新型インフルエンザ問題で停留措置になっていた大阪の高校生たちが、今日の夕方7日ぶりに帰途につくそうです。楽しかった海外研修のあとに、長くつらい時間を過ごしたことと思います。感染した生徒たちはまだ入院中とのこと、一日も早い回復を願ってやみません。メキシコで多くの方が亡くなったことから、マスコミは新型インフルエンザ報道一色でしたが、それも少し落ち着いてきたように感じます。横浜の高校生が感染したかもしれないと報道された時、学校には「学校を封鎖しろ」とか「何かあったらどうしてくれるんだ!」といった苦情(?)の電話が何本もかかったとか。大阪でも風評被害が心配です。誰も好んで病気になるわけではありません。ましてや今回のような新型ウィルスなんてどうすることもできません。必要以上に恐怖を煽り立てるような報道は人々を不安に陥れ、時には過剰反応ともいえる言動をとらせます。報道を鵜呑みにするのではなく、インターネットなども駆使して冷静に情報や情勢を見極め、今、何をどうすべきかひとりひとりが判断しなくてはならないような気がします。

「教育insight」に新しい原稿をアップしました。徳島では新型インフルエンザ問題で国内の修学旅行や遠足を中止にする学校が相次いでいます。なぜそういう事態が起こるのか、尾木が鋭く切り込みます!どうぞご一読ください。よい週末を…(W)

2009/5/14 Thu.

投稿日:2009年5月14日 カテゴリ:虹の小噺

日差しは強いですが、風が爽やかです。

本日は尾木もスタッフも1日「虹」にて作業。連載原稿とともに単著の執筆作業を進めています。
明日・明後日はまた講演会で1日中動くことになるので、今日のうちに疲れを癒やしてもらわなくてはいけません。

昨日の大学での講義の様子を尾木がブログにアップしておりますが、回数を経ても人数は減りません。教室のキャパシティと人数比率が適度であれば、間隔をあけて着席し、悠々と授業を受けることができますが、収容人数=受講者数になると、もうギッチギチに着席して受講しなくてはなりませんから、学生さんも大変です。

でも、「隣、空いてますか?」などと声をかけ合えば、もしかしたら新しい友人ができるキッカケになるかもしれません。スタッフにも学生時代に似たような体験があります。こんなふうに前向きにとらえて、学生さんたちには今後も頑張っていただきたいものです。(N)

朝日新聞(5月12日付)に尾木直樹のコメント記事掲載

投稿日:2009年5月13日 カテゴリ:コメント

白血病生徒の受験拒否

長崎県で今春、白血病を患う女子中学生(15)が私立高校から受験を断られるという出来事があった。治療中だったことから風邪などの感染を防ぐため、個室での受験を求めたが、高校側の答えは「対応できない」だった。女子生徒はその後、別の私立や公立では受験を認められている。どこに違いがあったのか。
同校によると、女子生徒が希望した日程では約1700人が受験。体長が悪い受験生のために保健室を、さらにインフルエンザ用に1教室を割いており、校長は「残っているのは、冷暖房のない工作用教室ぐらい。受験生が比較的少ない別の日程なら対応できたかもしれない」と説明する。
ただし、校長は「教師たちは余裕がない。学習プリントを病棟に届けるなどさらなる負担は課せない。教育したい人、できる人を選抜するのが私学の独自性だ」とも話す。
長崎県は、一連の対応について「問題はない」との姿勢だったが、問題が表面化すると「高校に努力を求めるべきだった。反省している」とした。

【尾木直樹のコメント】

学ぶ権利は誰にでもある。私立も都道府県から助成金をもらっており、公的責任がある。校長室や応接室を使うなど方法はあった。長崎県も空き教室の提供を検討するなど努力すべきだった。

2009/5/13 Wed.

投稿日:2009年5月13日 カテゴリ:虹の小噺

天気予報ではたしかカラッと晴天、だったはずですが、今のところおひさまは拝めません。

さて、昨日は朝から晩まで動きっぱなしの1日でした。尾木も随時ブログでご報告しておりましたが、無事に2つの講演会を終えることができました。講演会に参加してくださった方からブログへメッセージをいただいたりして、改めてブログの力を知りました。それに伴って当HPへのアクセス件数もハネ上がっております。こちらも頑張って更新しなくては。

2つあった講演会は、参加対象が異なるためか、雰囲気がかなり違っていました。時間内にすべてをお話しできなかったと尾木は悔やんでおりますが、参加者の方々の熱心な様子を見るに、何か糧になるものを残せたのではと思っております。

講演中にスタッフが撮った写真をアップいたします。が、何しろ尾木は講演中に動き回るものでボケてボケて仕方ありません。これはマシな方なので、お許しください。

今日尾木は大学にて1日中講義。空き時間くらいは休んで、疲れを癒やしてほしいなぁと思っております。

5月12日付の朝日新聞に尾木のコメントが掲載されました。書き物箱中の「コメント」コーナーにアップしておりますので、どうぞご覧ください。(N)

新刊情報

160318-0737

尾木ママ

誕生日:
1947年1月3日
血液型:
A型
出身地:
滋賀県
現在の住まい:
東京
職業:
教育評論家、法政大学特任教授
臨床教育研究所「虹」所長
出演番組:
NHK教育(Eテレ)「ウワサの保護者会」
(土曜21:30~21:54放送 ※MC)

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