東京新聞(11月21日付・茨城版)に尾木直樹のコメント掲載
投稿日:2007年12月3日 カテゴリ:コメント
小中高校内暴力 前年度1・5倍増 1417件
2007年度に県内の小中学校、高校の児童や生徒が校内で起こした暴力行為は1417件で、前年度の約1.5倍に増えたことが20日、文部科学省の調査で分かった。とりわけ中学校が前年度より約8割多い1122件で、増加傾向が目立った。県教委は「一部の学校の生徒が暴力行為を繰り返した」などと分析している。
【尾木直樹のコメント】
ストレスの源を考える必要ある
茨城では高校進学のための内申書を厳密につけており、中学での暴力行為の発生にはかなりブレーキがかかっていたはず。その抑制が突破されたということは、事態はかなり深刻だ。子どもの忍耐力や家庭のモラルのせいにする意見が聞かれるが、全く逆だ。むしろ子どもはずっと我慢を重ねてきたとみるべきであり、ストレスの源が何かを考えなければならない。昨年から始まった全国学力テストの影響や入試システムの変化、不況による両親のイライラした態度など、さまざまな要因を考える必要がある。