スポーツ報知(12月19日付)に尾木直樹のコメント掲載
投稿日:2007年12月25日 カテゴリ:コメント
生徒諸君、「ナントカ一筋」の美徳を捨てよ!
東北大特任教授として、日本の大学生と交流を深めている楽天イーグルス社長補佐のマーティ・キーナート氏(61)。日本の教育システムでは学問とスポーツが両立しないことを痛感、日本式の「ナントカ一筋」の美徳が、秀才アスリート誕生の可能性の芽を摘んでいる、と嘆く。1965年の初来日から42年。日本を、日本人を愛し続けてきたマーティが、あえて「ニッポンの教育」にモノ申す。
【尾木直樹のコメント】
確かに日本の教育システムは遅れている。日本では、「あの人は東大だから」というところで人物評価され、入学した大学名だけを重視する。文武両道を校訓にしている高校はたくさんあるが、実態は個人が文武両道なのではなく、勉強のできる子がいて、スポーツのできる子もいるという学校全体の文武両道。結局は学校の宣伝。
(スポーツ特待生について)もともとは中国、北朝鮮、ロシアなどの共産圏の国が、国威高揚を目的に始めたもの。(今夏の甲子園で公立の進学校ながら全国制覇を果たした佐賀北高校について)スポーツ特待生もおらず、体罰もない。彼らは洞察力が優れているから、状況に応じたプレーができた。我々、教育者にとっていい励みになった。