朝日新聞(5月16日付・青森版)に尾木直樹のコメント掲載
投稿日:2008年5月23日 カテゴリ:コメント
傷害容疑で中3逮捕
青森署は15日、青森市内の中学3年の男子生徒(15)を傷害の疑いで逮捕した。調べによると、生徒は8日午後1時ごろ、市内の中学校の廊下で担任の男性教諭(38)の胸ぐらをつかむなどし、右足をけって5日間のけがを負わせた疑い。生徒は、複数の教師への暴力を繰り返していたという。県警は「暴力がエスカレートしたり、再犯の恐れがあったりするので逮捕した」としている。
【尾木直樹のコメント】
今後のケアが重要
学校の努力だけでは再生の兆しがない時には、逮捕という選択肢もあり得るが、その子の恨みを買ってしまうと、学校に戻ってきた時に再び非行に走る可能性がある。今後のケアが非常に重要。担任や校長が面会に訪れ、保護者とも連携し審判や裁判にも出て、「見捨てていない」という教師の思いを伝えるべきだ。「警察に任せた」という考えでは失敗するだろう。逮捕は学校が生徒や保護者と信頼関係を築く始まり。これを乗り切れば、学校自体が教育力をつけるステップになる。