毎日新聞(5月3日付・福岡)に尾木直樹のコメント掲載
投稿日:2008年5月13日 カテゴリ:コメント
NEWSフロントライン:仕事、金なく暴走
茨城県土浦市の8人殺傷事件が起きた3月23日から、わずか1カ月間に岡山駅・男性突き落とし事件▽福岡・女性連続殺傷事件▽鹿児島・タクシー運転手刺殺事件が相次いで発生した。いずれも容疑者は10~20代。面識のない人を通り魔的に襲撃し「誰でもよかった」と供述している点も共通する。茨城、鹿児島両事件では、容疑者が調べの中で“死刑願望”を口にしている。連鎖するかのように次々と暴走する若者たち。彼らにいったい何があったのか。
【尾木直樹のコメント】
3、4年前に恵まれた家庭の成績優秀な子供が、親を殺害する事件が相次いだ。最近は“勝ち組”ではない家庭のまじめな若者が、虚無感から自滅的な無差別殺人に走っているケースも多い。
追いつめられた青少年を支えるものがない現代社会は非常に危険。地域コミュニティーの復活など、国レベルで手を打たなければならない。