和田中の「夜スペ」拡大について各紙に尾木のコメント掲載
投稿日:2008年5月12日 カテゴリ:コメント
「夜スペ」和田中が拡大
進学塾と連携した有料授業「夜スペシャル(夜スペ)」を実施している東京都杉並区立和田中学校が今月下旬から、生徒の学力にかかわらず希望者全員を対象とするよう枠を広げることを決めた。進度についていけない生徒対象に、家庭教師派遣会社の講師の補習も設ける方針。
夜スペは今年1月、成績上位層の学力を伸ばそうと始まった。平日夜と土曜日の週4日、進学塾の講師が出向き、現在は18人の3年生が受講。費用は1ヶ月2万4千円。
同校や地域本部によると、4月にあらためて3年生全員を対象に募集。応募した24人が今月下旬から授業を受けるという。ただ学力にばらつきがあるため、「授業が難しい」と感じた生徒は、2ヵ月後をめどに新設する少人数クラスでの補習を受ける。この補習は家庭教師は県会社の講師が担当する予定。(日本経済新聞、5月12日付けより)
【尾木直樹のコメント】
日本経済新聞(5月12日付)でのコメント
塾との連携を否定はしないが、成績上位者以外まで外部に任せるのは疑問で、学校の教師の存在がかすむばかりだ。現場の学校だけでなく、教師数の増加や少人数クラスを充実させるなど、行政の指導力も問われている。
読売新聞(5月12日付)でのコメント
進学塾への丸投げがより進むだけで反対。先生の数が足りないという事情があるにしろ、学力引き上げは教師の役割。
朝日新聞(5月11日付)でのコメント
(成績上位層を意味する)「ふきこぼれ」対策という主旨が、こんなにすぐに変わるのはおかしい。