スポーツ報知(5月31日付)に尾木直樹のコメント掲載
投稿日:2008年6月2日 カテゴリ:コメント
小学校で“自殺”授業
福岡県の小学校で、5年生のクラスを担任する男性講師(37)が、授業で児童の前で「自殺の方法」について話し、緊急保護者会が開かれる事態になっていたことが30日、分かった。講師は「自殺をしてはいけない」と伝えるために話したつもりだったが、一部の児童は逆に不安になってしまったという。保護者会で謝罪した講師は当面、このクラスの担当を外れることになった。
【尾木直樹のコメント】
小学校5年生くらいの子は心霊写真だとか、その手のものが大好き。よく「怖い話をして」と言うものです。問題は、そこで自殺の話題を持ち出したこと。自殺大国と言われる今の日本にあって、これは怖い話ではなく胸の痛む社会問題。教師の構えがなっていないと思います。
川田さんの自殺は、メディアでも多く取り上げられ、小学5年生ならどういうことか把握しているはずです。その直後に「練炭」と話すとは。私も、自殺について話すときは非常に気を使います。
5月下旬は、児童がクラス内でのポジションを模索し、教師との力関係も定まってくる時期。教師が人気取りに走りやすい時期とも言えます。この先生も人気取りに走ったのか?1年ごとに学校を変わるという講師の制度にも、疑問を投げかけたいですね。