日本経済新聞(7月4日付・夕刊)に尾木直樹のコメント掲載
投稿日:2008年7月7日 カテゴリ:コメント
「塾弁」働く母の奮闘
「塾弁」――。子どもたちが学習塾に持っていく弁当をこう呼ぶのをご存じだろうか。帰宅が遅くなるため、塾の授業の合間に食べる夕食がわり。栄養のバランスを考えて作らなくてはならないだけに母親たちにとってはかなりの負担。仕事をしている場合は、さらに作り置きや祖父母の助けを借りるなど様々な工夫が必要だ。
塾通いは子どもにとっても大変な負担。受験をさせたものの、子どもが志望校に落ちてから「弁当さえもちゃんと作ってあげられなかった自分が悪い」と落ち込む人もいる。
【尾木直樹のコメント】
そうした母親の愛情は痛いほどよくわかる。でも、子どもの人生のためには学力だけではなく、生活力を鍛えることも必要では。例えばおかずだけ作っておき、弁当箱に詰めるのは子どもにやらせたり、子どもに炊飯器のタイマーのセットを任せたり。弁当作りに子どもを巻き込むことを提案する。
塾も保護者会などで、こうした“見えない学力”もつけさせていることを売りにしてみては。親の負担が軽減される上、子どもも親のありがたみが分かるのではないか。