東京新聞(4月22日付)に尾木直樹のコメント記事掲載
投稿日:2009年4月23日 カテゴリ:コメント
<こちら特報部>漢検 文科相「次回中止も」 270万受検生は無視ですか
多額の利益計上や身内企業との取引、前理事長への在任中の退職金…次々に不祥事が明るみに出る財団法人「日本漢字能力検定協会」(京都市)。一連の不祥事を受けて文部科学省は、漢字検定への後援の取り消しを協会に通知。21日には塩谷文科相から「改善困難なら次回検定中止」発言も飛び出した。だが漢検は教育現場に深く浸透している。後押ししたのは文科省だ。いたずらに受検生の学習意欲をそぐような、この対応は妥当なのか。
【尾木直樹のコメント】
学習意欲そぐやり方避けよ
文科省は公益法人を監督、是正する責任があるのに、今まで果たしてこなかった。
必要なのは、同省が協会運営にしっかりメスを入れ、国民が納得いく形で是正すること。後援取り消しや中止といった漢検自体の信頼を失い、子どもたちの勉強意欲をそぐやり方は避けるべきだ。