読売新聞(3月27日付・福岡版)に尾木直樹のコメント記事掲載
投稿日:2009年4月1日 カテゴリ:コメント
小矢教育長「再任」 教育委員人事大分県議会が同意
大分県議会(定数44)は26日、最終本会議を開き、教員汚職事件が起きた県教委トップで今月末に任期切れとなる小矢県教育長を教育委員に再任する人事案について賛成32、反対7、退席4(議長を除く)の賛成多数で同意した。任期は4月1日から4年間。
前代未聞の教員汚職事件で、県議らも教員採用を巡る口利きにかかわったことが事件の公判や県教委の調査で指摘されており、小矢教育庁に特定受験者の合否を「事前通知」するよう依頼した議員も複数いたとみられる。自浄能力を欠く議会に、県民からは「なぜやめさせないのか。感覚が理解できない」と怒りの声が渦巻いた。
広瀬知事は閉会後、報道陣に「県民にもいろいろな意見があることは承知している。小矢教育長は改革を進め、いち早く成果を出す責任がある。それを果たしてもらいたい」と語った。
【尾木直樹のコメント】
小矢教育長には口利き疑惑があるうえ、一連の不祥事を起こした組織の長として辞任するのが当然。県議会の続投容認は「教育を立て直そう」と意気込む現場教師のやる気を失わせ、大分の教育史にさらなる汚点を残すことになる。