週刊朝日(2009年6月5日号)に尾木直樹のコメント記事掲載
投稿日:2009年5月28日 カテゴリ:コメント
豚インフルエンザ関東上陸! 舛添厚労省五つの大罪
全国一律休校で混乱を深めた
空港検疫とともに、厚労省が強く求めたのが「感染者が見つかった都道府県全域での休校」だった。
感染者は登校させないのが原則の欧米では、一律休校はほとんど見られない。これに対して、厚労省の担当者は反論する。
「学校はインフルエンザが蔓延しやすいところですから…」
しかし、関西での惨状を知ってか、20日に初の感染者を確認した東京都は休校せず、厚労省の方針に「反旗」を翻した。
「状況に応じて、適切に、かつ弾力的に判断します」
都総務局総合防災部の担当者は言う。
こうした事態に厚労省も22日になってようやく、患者の急増地域では学校単位で臨時休校できるよう対策方針を見直した。それでも、幹部はなお休校の必要性を強調する。
【尾木直樹のコメント】
休校措置はやむを得ない地域もありましたが、教育界にとって歴史的な汚点です。若者の学力低下が叫ばれている中、国が自らの分析力や判断力、情報処理能力の低さを露呈することになりました。