朝日小学生新聞(8月12日付)に尾木直樹のコメント記事掲載
投稿日:2009年8月17日 カテゴリ:コメント
マニフェストくらべっこ 各党とも子育て・教育に力
8月30日の衆議院議員を選ぶ総選挙に向けて、主な政党が「マニフェスト」(政権公約)を発表しました。今回は、子育てや教育の分野で実現させたい政策を具体的に書いている姿が目立ちます。
子育て支援のマニフェストの中でも、自民党が「幼児教育費の負担を3年目から無償化(無料にすること)」、民主党は「子ども手当」「公立高校の無償化」を打ち出したことが注目されています。
【尾木直樹のコメント】
大学も無償化が世界の流れ
いまの世界は「知識基盤社会」といって、高度な知識がないと生き残れないような時代です。みんなが大学で学べるようにしないと、日本はとり残されてしまうでしょう。高校はもちろん大学も無償化しようというのが世界の教育界の流れです。それに比べると、まだまだ日本は遅れています。
これまでの政策でできた経済格差の広がりは教育の格差、さらには将来への希望すら持てない「希望格差」を生みました。これを縮めるためには、経済的な支援が欠かせません。今回は、多くの政党が具体的な支援を打ち出し、歓迎すべきことだと思います。高校の無償化や給付型の奨学金を増やすなどのマニフェストが実現されれば、行きたい学校が私立であっても経済的な理由であきらめなくてよくなり、多くの子どもたちの希望につながるのではないでしょうか。