日本経済新聞(9月24日付)に尾木直樹のコメント記事掲載
投稿日:2009年9月25日 カテゴリ:コメント
学テで事前対策 鳥取の小中7校 成績開示影響か
文部科学省の全国学力テストの学校別結果を今月、初めて開示した鳥取県で、公立の小中学校のうち少なくとも7校が、今年4月のテスト直前に補習授業や過去に出題された問題の「練習」など事前のテスト対策を実施していたことが分かった。
昨年同時期の調査では実施していた学校はゼロだった。県が昨年11月に開示を決めたことを受けての動きともみられ「本来の授業が遅れた」との報告も上がっている。
【尾木直樹のコメント】
日常授業削られ学力つかぬ恐れ
学校別結果を開示すれば、少しでも数字を上げようとテスト対策に走ることになるのは当然。同じ問題を繰り返しやらせたら点数は上がるに決まっているが、それに時間を取られると日常の授業が削られ、本来の学力は付かない。学校を順位づけし、予算を傾斜配分させた東京都足立区で教員がテスト中に誤りを教える「指さし」が起きたように、鳥取でも不正が起きかねない。