東京新聞(12月1日付)に尾木直樹のコメント記事掲載
投稿日:2009年12月1日 カテゴリ:コメント
荒れる子どもたち 対応策急げ
文部科学省の問題行動調査で、過去最多の約6万件に上った児童生徒の暴力行為。警察に補導されたり、児童相談所が対応したりした子どもは、2008年度は過去3年で最多の4740人に上る。「我慢の容量が少ない」「ささいなことにいらだち起る」。ストレスで感情を暴走させる子どもの姿が報告される中、教育現場では教員のサポートを拡充するなど、解決への模索が続いている。
【尾木直樹のコメント】
社会不安が影響
暴力行為は子どもの鬱屈(うっくつ)の爆発。いじめよりも段階が進んでおり、背景には社会の変化や雇用不安が密接にかかわっている。詰め込み型教育が急速に進み学校が成果主義になっている。不況で失職したり仕事を減らされたりして、子どもにつらく当たる保護者もいる。親も教師も追いつめられ、子どもに「どうしたの」と問いかけることをやめてしまった。子どもが暴力に走るのは、この社会状況では必然ではないか。