子ども格差――壊れる子どもと教育現場
投稿日:2010年2月10日 カテゴリ:書籍
子ども格差――壊れる子どもと教育現場 (角川oneテーマ21)
今、日本の子どもたちが壊れ始めている。
大人たちは「失われた10年」をとり戻すため、社会に対してだけでなく、子どもに対しても「結果」を数値で求める成果主義を強要し、充分な議論を経ないまま定義された「学力」の獲得へと追いやってきた。
その結果として、子どもたちは心を病み、自殺、いじめ、引きこもりといった形で問題が表出している。さらに追い詰められた子どもは「家庭内殺人」や「無差別殺人」へ走り、自身の中にどうしようもなく蓄積された鬱屈を、歪んだ形で訴える。
子どもたちを危機から救うには、どうすればいいのか。
本書では、子どもたちに強要してきた成果主義の象徴である「全国学力テスト」から始まり、心を病む子どもたちのすさまじい実態を明らかにし、危機から救うための手段として具体例を織り交ぜて展望を示す。
『教師格差』『バカ親って言うな!』に続く三部作の完結編。
2010年2月10日発売。
角川Oneテーマ21(2010年2月)
【定価:本体740円+税】