毎日新聞(6月24日付)に尾木直樹のコメント掲載
投稿日:2010年6月24日 カテゴリ:コメント
新生民主どう評価 期待失望繰り返し
昨年の政権交代から9カ月。24日公示された参院選は、有権者が民主党を中心とした政権を評価する初の機会となる。米軍普天間飛行場移設や「政治とカネ」の問題で国民を失望させた民主党だが、菅直人首相の誕生で再び期待が集まる。焦点の一つは、菅首相が「10%」という具体的な数字に言及した消費税引き上げ。民主、自民両党の消費税に対する姿勢にそれほど差がない中、有権者はどのように判断するか。民意は7月11日に示される。
【尾木直樹のコメント】
今回の選挙を名づけるなら―
国民は政権交代に期待したが、民主党の基本政策がコロコロ変わり何を信じていいのか分からなくなった。最も不安を感じるのは、生活実感につながるビジョンが示されないことだ。消費税率アップだって政党間には「勇気をもって議論する」との雰囲気があるが、「増税で生活が安定する」とのビジョンは示されないので国民には違和感がある。「本当に大丈夫なんだ」という安心材料を示すべきだ。