AERA(6月21日号)に尾木直樹のコメント掲載
投稿日:2010年6月17日 カテゴリ:コメント
筆圧に込められた無念 自殺した少年の父が語った息子の遺書
6月7日、川崎市多摩区の市立中学3年の少年(14)が命を絶った。自宅のトイレで、有害物質を発生させて自殺していた。遺書には「いじめを止められなかった」、さらに4人の実名を挙げて「決して許すつもりはない」と書かれていたという。少年の父親には、「大変な自責の念」が読み取れた。「お世辞にも字がうまいタイプではなかったが、これまで見たことのないような丁寧な字だった。強い筆圧で、時間をかけて書いたんだと思う」。少年は小学校の野球チーム時代は「声出し番長」と呼ばれるチームのムードメーカー、中学時代は生徒会の役員としても活躍していたという。
【尾木直樹のコメント】
男の子はプライドがあり、いじめられていても表に出さない。まして、生徒会や野球部の生徒ならば、強い責任感や自信があったはず。それなのに、いじめられている同級生を救えないばかりか自分もいじめられてしまった。悔しさは相当なものだったのではないか。