産経新聞(10月16日付)に尾木直樹のコメント掲載
投稿日:2008年10月17日 カテゴリ:コメント
【学力テスト】橋下知事が正答率を部分開示
全国学力テストの市町村別平均正答率について情報公開請求を受けていた大阪府の橋下徹知事は16日、非公表を決めるなどした一部自治体の数値を黒塗りにする形で、市町村別データを請求者に開示した。都道府県が、市町村別の結果について自治体名を伏せずにデータを明らかにするのは全国で初めて。合わせて、知事部局と府教育委員会が連名でまとめた学力向上プラン「『大阪の教育力』向上に向けた緊急対策」を発表した。
【尾木直樹のコメント】
開示は情報公開条例に基づいての判断だろうと思うが、結果公表はないという前提で市町村の教育委員会がテストに参加していることを踏まえてほしい。各教委が学テ対策学習に躍起になれば、全国的な学力調査の意義はなくなる。正答率の競争ではなく、学力を上げるためにどういう処方箋を示すかという点での競い合いこそが必要だ。